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農業日記
みなさま、お待たせいたしました。茨城県阿見町で行われている荏胡麻栽培の様子をお伝えする農業日記です。6月下旬に植え付けされた荏胡麻ですが、その後、各地に大きな被害を残した大型台風の接近が何度かあり、はたして元気に育っているか、とても心配しておりました。
荏胡麻の管理をお願いしている農家さんに連絡を入れると、無事に大きくなっているとの嬉しい情報が。さっそく農場へと向かいました。
8月の荏胡麻の様子
こちらが現在の荏胡麻の写真です。いかがでしょうか。悪天候にも負けず、立派になった荏胡麻が畑いっぱいに茂っています。下の写真が植え付け直後の写真ですので、2ヶ月ほどの間に、どれだけ大きくなったかが分かります。高いものは150センチ以上ありそうでした。
もう少し近づいてみると、風に乗って独特の香りも感じられます。…あ、虫食い発見!でもこれが無農薬の証です。油を搾った時に、みなさまに安心して召し上がっていただけるよう、今回のプロジェクトでは農薬は一切使わず栽培しております。また、荏胡麻の方も、大きな虫害は出ていないようですのでご安心ください。 荏胡麻はシソ科に属し、見た目もシソによく似ています。葉は手のひらと同じくらいの大きさです。荏胡麻の開花期は8月下旬〜9月ですが、残念ながら今回の訪問時にはまだ咲いていませんでした。
畑全体を見れば被害は少なかったものの、やはり天候の影響を受けた箇所もありました。強風により、根元から倒れてしまっています。
こちらは、荏胡麻の種を直接畑にまいた畑です。最初にお見せした苗を植えた畑と遜色なく、むしろこちらの畑の方が、強風による倒れが少ないようにも見えます。植え方の違いから、荏胡麻同士が近すぎてしまっていることも事実なのですが、そのために強風の被害を受けにくかったのかもしれません。
さいごに
予測できない天候を相手に、いろいろな工夫を凝らし、時には偶然にも助けられて、農業は常に変化しながら進んでいく、そこが農業の醍醐味であり、楽しいところだと農家の方はおっしゃっていました。こうして大切に育てられた荏胡麻からは、この秋、黄金色の油が採れるはずです。今からとても楽しみですね。
農場レポーター 開発企画室 片吉
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