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農業日記
2019年も茨城県阿見町でスタートしたえごまの栽培ですが、種を蒔く時期から天候に恵まれず、トラブルも発生したりと、今年はいっそう大変な状況が続いています。農家さんの工夫や努力でどのように乗り越えてきたのか、しっかりレポートさせていただきます。
―6月から7月―
5月下旬の種まきからしばらく経ち、えごまの芽が出て、苗が育ってきました。しかしよく見ると、成長速度が少し不ぞろいな感じがします。
これはどうやら、種を蒔いた時の深さが原因だったようです。土に深く埋まりすぎた種が出遅れてしまったため、その後の生育に差が出ています。
成長のばらつきもそうですが、発芽のスタートダッシュが遅れてしまうと、同じように伸びてくる雑草との争いに負けてしまい、えごまが大きく育てなくなってしまいます。
追い打ちをかけるように、ネキリムシの食害にもあってしまい、農家さんが一生懸命、雑草をぬいたり、種を別の畑に蒔き直して面積を確保してくださったりと、大変な作業が続きました。
―8月―
その後、阿見町では長雨が続きました。農業に雨はもちろん必要なものですが、それが毎日続くと、農家さんが畑に入り管理作業をすることが難しくなります。 長雨に伴い気温も低く、日照不足も重なり、えごまの生育が心配されましたが、8月に入って夏も本番になると、緑の葉が生い茂り、背丈が大きくなってきました。
こちらの写真は、別の畑にある、白えごまです。
白えごまは、黒えごまよりも種子が大きく、皮が固いため、取り扱いしやすいのが特徴ですが、一方で黒えごまよりも含油量が少なくなります。
国産のえごま油を安定してお届けするために、今年は試験的に白えごまの栽培もお願いしました。
―9月―
台風15号が関東地方を襲い、大きな被害をもたらしました。せっかく大きく育っていた阿見町にあるえごまも、強風により倒されて、枯れてしまったものもありました。
受難続きだったえごまですが、それでも少しずつ花芽が出てきています。これからもまだ台風や天候の影響を受けることがあると思いますが、秋が深まり、白い小さな花が増えてくると、いよいよ収穫まであと少しです。
農場レポーター 開発企画室 片吉
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