農業日記荏胡麻の収穫へ2018/12/07 みなさまに純国産の荏胡麻油をお届けしたい、という思いでスタートした荏胡麻の栽培。 農業日記の中でその経過をお伝えしてきましたが、いよいよ待ちに待った収穫を行うことになりました。夏の終わりの台風の影響で傷んでしまった木もありますが、その後無事に花を咲かせ、たくさんの種ができました。その様子を今回も阿見の農場からレポートいたします。 荏胡麻の花![]() こちらが荏胡麻の花です。 収穫直前の荏胡麻の様子![]() 荏胡麻の花が咲きはじめてから30〜40日が経過しました。昼間は日差しが強くても、夜は冷え込むようになってきた10月、荏胡麻畑は種が実ってすっかり茶色くなっていました。 花ひとつひとつの根元に、荏胡麻の種がおよそ4粒ずつ入っています。 斜めに倒れ気味なのは、強風の影響です。台風にも耐えていた荏胡麻ですが、実が入ると穂が重くなるため、風の影響を受けやすくなります。 収穫![]() 収穫はいくつかの方法を検討しました。コンバインを使って刈り取りを行う場合、小さな種がこぼれ落ちてしまう事が考えられます。しかし、今後、栽培の規模を広げていき、たくさんの国産荏胡麻油を安定してご提供するためにも、機械による刈り取りにチャレンジしました。 大きな爪で刈り取りを行い、機械の中で余分な葉や茎などが除かれ、コンバインの後ろにある袋に脱穀された荏胡麻の種が集められます。 じつは、荏胡麻の木があまりにも立派に育っていたためコンバインの歯に絡まってしまい、収穫の途中で止まってしまうトラブルが発生。見ると根元のほうは太さが3〜4cmくらいあり、機械でも刈るのが大変そうです。 乾燥と水洗い![]() こうして収穫された荏胡麻の種子は、収穫の時に紛れ込んだ葉や茎などを取り除きます。 その後、今度は油を搾るために、きれいに水洗いを行います。荏胡麻は油を多く含んでいるため水に浮き、土などの重いものは沈むため、分別することができます。 再度よく乾燥させ、これで準備完了です。 ここから先の工程は、搾油所にお願いすることになります。10月から12月にかけて、荏胡麻の収穫がピークを迎え、搾油所も大忙しになる時期です。 国産えごま油の完成まで、皆さま、もう少しだけお待ちください。 農場レポーター 開発企画室 片吉 |